たまには趣味全開の音楽ネタで。。
僕{hanamauii代表宮}は気に入った音楽はしつこく聴き続けるタイプなので、
あんまり中身が大きく変動する事が無いのですが、
最近iphoneの中に入れている音楽です。
岡村靖幸 「エチケット」{パープル、ピンクジャケット}
「ぶーしゃかLOOP」
@嫁に勧められ無理矢理聴かされてきるうちにはまってきた岡村靖幸。
公式HPから無料でダウンロードできる「ぶーしゃかLOOP」が入り口だったのですが、
PVもかなりイカしています。
中高生当時は歌い方が気持ち悪くて入り込めない印象でしたが、
聴いているうちにその気持ち悪い部分がつぼに。。
鎮座DOPNESS&DOPING BAND 「だいぶ気持ちいいね」
@今のジャパニーズヒップホップ界では頭一つ抜きでている感のある鎮座DOPNESS。
今まではHIFANAなどのトラックメーカーとのからみでしたが、
この作品ドーピングパンダとのコラボで完全にバンドサウンドに特化。
遊び心たっぷりの作風と天才的というか本能に直結しているかのごとく発せられるライム、
そしてかなり歌心もあり、すばらしいです。自然体。
tahiti80 「big day」
@エンジニアとしてリファレンス用でいつも入れている音源。
印象はクラブ映えするバンドサウンド、といったところで、
かなり芯のあるベースの生音、ぎらついたクラブサウンドのなかにある上品さがとても好きです。
音圧もかなりあって、コンプ感が全体的に参考にしたいところ。
lee perry &the upsetters 「Black board jungle dub」
@dubの始祖king tubbyとlee perry &the upsettersが作った音源。
今のプラグインでのダブワイズでは絶対得られない
ぶっとい処理をしてくれて強烈。特に1曲目最高。ちなみにking tubbyについて調べていたら、
彼は当時のジャマイカでは数少ない音響技師だったらしく、
サウンドシステム{ジャマイカ発祥の移動式ダンスパーティシステム的なもの}のほとんどが彼によって制作、修理されていた、
というとんでもない記事を発見。
king dubbyに限らず、凄腕エンジニアは音響機材の設計を出来る人結構いて、
頭が下がります。
最近のクラブを意識したdubではなく、
ジャマイカの当時の風景を映し出すかの様な暗黒的音像はまさにドープ。
kanye west 「The College Dropout」
@MTVアワードで泥酔してテイラースフィフトに暴言を吐いたり、
何かと波紋を呼ぶ発言も多いhiphop界の問題児、カニエウェスト。
レコードを高速回転させた歌のサンプリングが彼の代名詞みたいになってますが、
単純に良い曲がたくさん入っています。
彼のトラックは色気のあるおしゃれなムードにかなり作り込んである特殊なリズムパターンなどが特徴。
おたくと言われているのもその作り込みようから何となくわかります。
Missy Elliott 「The Cookbook」
@ミッシーはなんといってもPVがかっこいい。
トラック提供と共同プロデュースのティンバランドのトラックもトライバルかつ変態的。
「チキチキ」とよばれる変則ビートを産み出したティンバランドですが、
彼の登場がなかったら2000年代のクラブミュージックシーンはまた違ったものになったのではないか。
ミッシーの「wohoooo!」みたいな叫び声もとても好き。
The Apples In Stereo 「Fun Trick Noisemaker}」
@90年代ギターポップ界でキラキラ輝いていたレーベル「elephant6」。
その看板バンドがアップルズ。
当時elephant6界隈と渋谷系と言われたトラットリア界隈がつながっていて、
そこを入り口にアップルズ、minders、オリビアトレマーコントロール、
オブモントリオールなどのアナログを心斎橋のtimebombに買いに行っていた。
特に収録曲の「tidal wave」は、
軽快なリズムに透明感のあるボーカル、超歪んだファズギターのテーマフレーズが最高。
音はビーチボーイズフリークが集まって作られたelephant6なだけあって、
ビートルズやキンクスなどの影響もみえつつもUKのバンドにはない爽快感があります。
Dexter Gordon 「cheese cake」
@ベースレッスン時にこの曲を弾く事になったと言われ、
知る事になった一曲。
デクスターゴードンはテナーサックス奏者で、
この曲の入った「GO」というアルバムはかなり渋いです。
印象は、かなり硬派にしっかりフレーズを聴かせるタイプで、
アバンギャルドに走る事もなく、かといってベタな感じにもならない、
哀愁とスピード感の見事なバランス感がある大人のジャズだと思います。
僕がテナーサックス奏者ならcheese cakeは弾きたくなっていると思います。
構成は当たり前のブルーズ進行なのに、
50年経っても全く色あせていません。
ha-gakure 「humaryhthm01」「2012_demo1」
@僕自身がベースを弾いているバンド「ha-gakure」。
活動休止を経て前任のドラマーから新ドラマーに変わり、
音楽性もかなり変わったので、まずはdemoを作ってみよう、
ということでプリプロがてら3曲入りのデモを作成。
最近のha-gakureはHIPHOP色がかなり強くなり、
dubやdubstepなんかもよく出てくるキーワード。
「humaryhthm01」はメモリースティックの中に音源を二つとライブ映像、
歌詞カードを封入して1200円でライブ会場にて販売中です。
ha-gakureはほぼMCのヤスがトラックも作成しているのだが、
この中に入っている<雨と鉄塔>はギター菅波が、
<疎ラ>は僕がベーシックの作曲をしています。
J Dilla 「The Shining Instrumentals」
@jay deeの名前で90年代からhip hopのトラックメイカー/プロデューサーとして活躍していたj dilla。
初めてこの音源を聴いた時は、
村八分とかvelvet undergroundの2nd、aerosmithの「draw the line」を初めて聴いた時の様な、
とても危なっかしいギラギラしたものを感じ、聴きまくりました。
その後、ギラギラした感じが前述のアーティストたちの様なドラッグによるものではなく、
j dillaが音楽の世界に安息をもとめて輝いていた世界観だったのかと、
彼が若くして病死をした事を知り、思いました。
今でもジャンルをクロスオーバーして輝いている音源。
madlibと絡んでユニットを作っていたりしたのも頷けます。
Ranking ann 「a slice of English toast」
mad professor 「fresh and clean」
@70年終わりから80年代に形成されたUKdubシーンに、
エイドリアンシャーウッドのON-Uなどとともに中核を担っていたARIWA SOUNDS。
そのサウンドエンジニアmad professor によって作られたdubの名曲。
この時期のUKdubの持つ、ジャマイカ移民やワーキングクラスの憂いが醸し出す
超ダウナーな感じがとても好きで、その中にとても攻撃的な部分やパンク精神を感じるのですが、
{初期UB40、初期ASWADの音源なんかの空気感。}
この二曲はとてもカラッとしていてある意味気楽&爽快に聴けます。
matumbi 「Dub planet orbit1」
@同じくUKdub~NEW WAVEの超重要人物デニスボーウェル。
リントンクウェシジョンソンと共にdub poetアルバムを作成したり、
pop group,slitsのプロデューサーとしても超有名な彼。
強烈なdub処理とぶっといベース音がとにかく好み。
matumbiはそんな彼がベースを弾いているリーダーバンド。
フェラクティ、madness、バナナラマなど、えぐいだけではなく数々のヒットアルバムをプロデュース。
けどやっぱりマークスチュワートとの絡みが一番好きだったりします。
ちなみにmatumbiはかなり硬派なダブレゲエロックといった趣き。
Nas 「Illmatic」
@どんな音楽をしているのか、と聞かれたとき、
最近は「ヒップホップをしている」なんて答えていたりしますが、
あんまりhiphopのことよく知らないな、
ということで色々調べて行く中で、
どうやら一番その世界で影響力のあるアルバムらしい、
ということで買ってみた一枚。
青臭さも内に秘めた情熱も、90年代という不安定な時代背景も、
全部映しているような音像。
ざらっとしているのにドライで、色気もあるのに下品な感じはしない、超硬派なアルバム。
自分が10代のころこのアルバムを聴いていたら、
もっと早くからたくさんのhiphopアーティストの作品を聴いていたと思う。
トラックメイクにはQ-tip,DJpremier,Pete rockなど蒼々たるメンツが参加。
GOTH TRAD 「New Epoch」「Cut end」
Burial 「untrue」
@最近のha-gakure内でのキーワード「dub-step」。
ジャンルとして名前ぐらいは知っていたけど、
いざやっさんにdub-stepみたいなベースを弾いてと言われてもよくわからないので、
色々聴いた結果購入した二枚。
GOTH-TRADはREBEL FAMILLIAのトラックメイカーとしてもおなじみな訳ですが、
ハイセンス&ハイブリッドなトラックメイクで、
ちゃんとダンスミュージックとしてアガる部分もあるし、かっこいいです。
ジャパニースダブは海外でも評判が昔から高い{というかUKと日本くらいしかシーンは無い模様}
様です。
一方UKのburialを聴いたり調べたりして思ったのは、
どうもdub-stepというジャンルはdub→trip hop→grime→dub stepという風にわかりやすく進化している様ではなく、
様々なジャンルをバックボーンに持ったアーティスト達から同時多発的にdub-stepというサウンドが形成されていったようである、
ということ。
そのためか、dubの土壌が無いヨーロッパでも各地のクラブからdub-stepのアーティストが出て来たみたい。
まだまだ勉強足らずですが、面白い音源あったらだれか聴かせてください。
james blake「james blake」
@そしてそんな文脈の中では、「ポストダブステップ」なんて語られかたをされていた彼。
dub-stepをジャンルとして調べる以前に先に好きになって、
最近のアーティストの中では一番の衝撃を受けた人です。
DTMなんて言葉も古くさくなるくらい、
彼の作品はオリジナリティーにあふれていて、
アナログもデジタルも全ては音楽を表現する一つの方法に過ぎない、
といわんばかりのクラシックから最新のクラブミュージックまで自然に取り込んで昇華してしまっている、
すごいアーティストだと思います。