不東fes。
奈良県奈良市の薬師寺門前AMRITというカフェと、
玄奘三蔵院伽藍を会場に行われたインディペンデントなフェスです。
2月に復活して以来、
この短い間にpsybavaとは2回既に共演している訳ですが、
そのpsybavaのレーベルSYNCのオーナーjun1さんが主催。
そもそも不東とは。。。
西遊記でも有名な三蔵法師は経典を求めて西方の地、天竺へと向かう途中、
『目的を達するまでは何があろうとも決して振り返らず、帰らない=東を向かない』決意を
『不東』の文字で表したらしい。この言葉は薬師寺玄奘三蔵院伽藍に今も掲げられている。
不東の決意を持って、という事です。
熱い!!
僕がpsybavaを好きだったり、
メンバーやjun1さんもha-gakureにシンパシーを寄せてくれていて、
そんな折にこんなイベントをすると聞いたらなんとか駆けつけなければ、と。
出演している人たちもなにかとゆかりのある面々ばかり。
会場に到着。
薬師寺に来るのは初めて(ひょっとしたら修学旅行で行っていたかもしれません)。
田んぼばかりでのどかなところにありました。
会場の一つであるARMITは、薬師寺内に併設されているイタリアンレストラン。
普段はギャラリーなども併設されているようで、
店内にはこんなオブジェもあり、雰囲気を盛り上げてくれます。
ちなみに食べログさんから写真はコピーさせてもらいました。
会場はホールと座敷にわかれていて、
ホールではバンド演奏が、
座敷では弾き語りのアーティストが出演。
着いてすぐにlainy j grooveが。
lainyのf/vacationのレコーディング時にゲスト参加してくれて、
すばらしいプレイを録らせてくれたK-106のsaxプレイヤー啓太郎君も加わり、
いきなりお祭り状態。
会場内も熱気でむんむんだったので、
脂質多めの彼らは少しは余分なものが燃焼できたのでは。
会場は座敷に移り、
原田茶飯事君。
買ったばかりのガットギターの音もいい伸びで、
本人本番ぎりぎりに到着したみたいなんですが、
さすがのしゃべりでの掴みと演奏で、
部屋鳴りのよさも音楽性にも合っていて、
とてもここち良かったです。
いい感じの写真が撮れました
続いてはpsybava。
毎回からだが自然と動くビートでぐいぐい来てくれるんで気持ちいいんですが、
今日は格別。
今回のイベントではjun1さんと共に彼らもかなり運営面でもがんばっていたと思うので、
大変だったと思いますが、
いろんな思いもあってか、より熱いグルーブで会場は大盛り上がりでした。
ここで家族サービスもあり帰宅の途に着く事に。
残念ながら本堂でのライブはまったく観れませんでした。
来年は家族も連れてゆっくり観たいなーー。奇妙くんひさしぶりに観たかった。
帰り際にjun1さんに挨拶できず残念でしたが、
買おうか迷っていた茶飯事くんのTシャツを買うことも出来たし、
すばらしい時間を過ごせました。
僕はそもそも関西に16年くらい住んでいて、
来てからはずーっとバンド活動をしているのに、
奈良ではライブをした事がありません。
京都、大阪、神戸はともかく、
滋賀でもライブしたことあるのに。
京都や大阪を中心に活動しているバンドにとって、
奈良というのは交通の便も悪いし、
音楽がとても盛んである、というイメージはありません。
それなのにあえて奈良で、
しかも薬師寺という国内屈指の遺産である場所を巻き込んでの大きなイベント。
薬師寺内の方々や地域の方々への配慮等、
恐らく相当な労力を払ってjun1さんやpsybavaを始めスタッフの方々は運営にあたっていたはずです。
今回のイベントで金銭的な利益を得られたりといったことは恐らくないでしょう。
それでもこういうカルチャーを奈良に芽生えさせて育んで行こうという姿勢に心から敬意を評したいと思ってます。
国の運営にあたっているトップの人たちにも、
こういうことが大切であるという気持ちを少しでも共感してもらえていたら、
もう少し政治や経済の面で、明るい未来が描ける日本になっていたのではないでしょうか。
僕らは音楽に携わっていて、
しがないスタジオを京都の片隅で経営したり、
今は全国区とは言い切れないバンド活動をやったりしている訳ですが、
どんな形であれ、
音楽を通してそれを共有する人たちとすこしでも明るい未来が創造できる様でありたいと改めて思いました。
もちろん全国区にもなるつもりです。
行けて良かった。
jun1さん応援してます。おつかれさまでした。